マタイ25章 その左にいる者たち

マタ25:41「それから、王はまた、その左にいる者たちに言います。『のろわれた者ども。わたしから離れて、悪魔とその使いたちのために用意された永遠の火に入れ」
天の御国の例えはマタイの特徴で「天の御国は…のようなものです」という書き方で始まっています(13:24、13:31、13:33、13:44、13:45、13:47、18:23、20:1、22:2)。25章では花婿がやって来る(1)、そして財産を預けた主人が戻って来る(14)ことが書かれ、最後には「人の子(31)」が戻ってきて栄光の位に着くことが書かれています。どの話も主人がどこかに行っていて、戻って来ることの例えです。主人がいない間に何をしていたかが、25章のテーマです。人の子が地上に来るなら、慌てて良い行いを繕っても、もう遅いのです。人の子は全国民を右と左に分けるとあります(33)。羊は従順な者を例え、山羊は狡猾な者を例えていると思います(32)。その分け方の基準は「わたし」に良いことをしたかどうかです。右に分けられた人々は「わたし」に対して、食べさせ、飲ませ、泊まらせ、着物を与え、見舞い、尋ねたのです(35-36)。また、左に集められた者は、そのようなことをしませんでした(42-43)。彼らは「のろわれた者」と呼ばれ、永遠の火に入らなければなりません(41)。主人が戻って来るまでに、油を絶やさず(4)、預かったタラントを増やし(14-28)、最も小さい者によくしてやった者は右の位置に集められます。神を信じる者にはとても重い例えだと思います。