ヘブル4章 まだ残っているのです

ヘブ4:9「したがって、安息日の休みは、神の民のためにまだ残っているのです」
ヘブル人(ユダヤ人)が、神の安息(創2:2)を知らないわけがありません。十戒の第四番目の戒めであり(出20:8)、誰もが知っているものです。イエス様の時代にはパリサイ人がユダヤの町中を見回り、律法に反していないかを監視していました。彼らはイエス様の弟子たちが麦の穂を手で揉んで食べたことでさえ、労働とみなし「安息」を破ったととがめられました(ルカ6:1)。安息は天の御国と直結しています。それゆえにバプテスマのヨハネが「悔い改めなさい、天の御国が近づいたから(マタ3:2)」と宣教したときに、ユダヤ人たちは反応したのです。モーセの時代に不信仰な人たちは安息に入れませんでした(3:19)。それではモーセの代わりにイスラエルを率いたヨシュアは安息に入れたのでしょうか(8)?約束の地に入り、一件落着、すべて神の御心のままに…という結末は聖書には書かれていません。もしヨシュアが約束の地入り、安息を得たのなら、私たちにはその祝福は残っていません。彼らが安息に入れなかったということは、その祝福はまだ私たちのために残っていること言うことです。残念ながら、神が安息をくださるまで歩みをとめるわけにはいかないのです(11)。