出31:15「六日間は仕事をしてもよい。しかし、七日目は、主の聖なる全き休みの安息日である。安息の日に仕事をする者は、だれでも必ず殺されなければならない」
日本では江戸時代には日曜という制度はありませんでした。日曜が休みになったのは、明治に入って文明開化の頃だと言われています。記録では明治9年(1876年)に官公庁で日曜制が実施されたことが残っています。日本人には仏教、神道以外の宗教観念はありませんから、七日目に休むこの制度が実施されたのはクリスチャンにとってはラッキーだったかもしれません。イスラム教は金曜、ユダヤ教は土曜、キリスト教は日曜を安息日としています。これら3つの宗教は元をたどればアブラハムの神、すなわち聖書の神に行き着き、7日間働いて1日休むという神の教えは守られていることになります。イエス様の時代でもパリサイ人は目を光らせて、ユダヤ人たちが神の律法、特に安息を破っていないかを監視していました。ただし、安息日にシナゴーグに集まることは許されており、自宅からシナゴーグまでの距離を移動することは労働とは見なされませんでした。ある文献ではその距離は800メートルから1キロメートルぐらいで、それを超えて歩くことは「労働」と見なされます。それほど厳しいルールは、モーセが受けたこの安息日の戒めによるものです。