出エジプト7章 水はことごとく血に変わった

出7:20「モーセとアロンは主が命じられたとおりに行なった。彼はパロとその家臣の目の前で杖を上げ、ナイルの水を打った。すると、ナイルの水はことごとく血に変わった」
律法では血は絶対に食べてはならないことになっています(申12:23)。血にはいのちが宿っているとされているからです。ナイルの水が血になったのなら、エジプト人だけでなくイスラエルの民も飲み水に困ったはずです。しかも、エジプトの呪法師が同じことをしたと書かれています(22)。ダニエルがネブカデネザル王の夢を解き明かすときに、「呪法師、呪文師、カルデヤ人、星占いたちが来た(ダニ4:7)」とあり、バビロニアでも呪法師がいたことがわかります。また、イエス様がお生まれになるときも、東方の博士たちは星を見たからやってきたことを告げています(マタ2:3)。どの時代にも目に見えない力に頼ろうとする権力者の様子が見て取れます。呪法師が杖を蛇に変えたり、水を血に変えることには驚かされますが、この血の匂いを嗅ぎつけてかえるが大発生したことは簡単に想像できます(8:3)。かえるの死骸にぶよとあぶが卵を産み、先にぶよが孵化し(8:17)、次にあぶが孵化したのです(8:24)。そのきっかとなった水が血になる現象ですが、現代でも目撃されており、藻やプランクトン説が有力です。どの現象にしろサタンにはある程度の力が与えられていることがわかります。