使徒2章 悔い改めなさい

使2:38「そこでペテロは彼らに答えた。「悔い改めなさい。そして、それぞれ罪を赦していただくために、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けるでしょう」
エスを十字架につけたのはあなた方だ(36)、と言われイスラエルの人たちは戸惑っています。なぜならダビデを墓はあっても(29)、イエス様の墓には誰も眠っていないからです。その背景には、十字架にかかったイエスが復活した噂があり、さらに彼らの目の前で習ったはずのない他国の言葉で語るのを見たことが挙げられます(6-8)。そして異言はヨエルの預言の成就だとなると(ヨエル2:28)、怪しげな彼らの言動の裏には神のご計画があると感じ取ったようです。そうなるとなおさらイエスを十字架につけたことに責任を感じるようになってしまいます。「私たちはどうしたらよいでしょうか(37)」と聞いたのは、とんでもない罪を犯してしまったというニュアンスを感じます。この問いに対して、「律法に従って定められたいけにえを祭司に渡して、罪を贖ってもらいなさい」とは言いませんでした。ペテロが答えたのは「悔い改めなさい」と「キリストの名によってバプテスマを受けなさい」という2つのことです。復活のキリストを信じる信仰が、罪が赦される条件だと分かると、もともとモーセの律法には詳しいイスラエルの民はすぐに受け入れることができたようです。パウロの言葉で、1日のあいだに3000人が救われたのです。