出エジプト40章 雲が上らないと

出40:37「雲が上らないと、上る日まで、旅立たなかった」
モーセの幕屋が完成し、決められた通りの仕様で聖所も至聖所も作られました(17)。モーセが山で実家を授かっているあいだに金の子牛を作ったり(32:24)、メリバでは水がないと騒いだりしましたが(17:7)、最後は出エジプトできたのは主のおかげだと感じていたのだと思います。幕屋を作る際には「感動した者と、心から進んでする者(35:21)」が率先して作業に当たり、主の栄光を目の当たりにして心が揺り動かされたことがわかります。そして、いよいよ幕屋の完成の日になりました(17)。主の栄光が幕屋に満ちて、モーセは会見の天幕に入れなかった、とあります(35)。出エジプトから2年も経過すると、イスラエルの民にとって過越しの体験や紅海を分ける奇跡の記憶がだんだん薄れていくはずです。しかし、雲の柱がイスラエルの民を導いてくれているのです。雲の柱は約束の地まで誘導してくれ、マナは約束の地に入るまで天から与えられました(ヨシュ5:12)。これほど明確は主の臨在は他にはあり得ないでしょう。雲の柱は、イスラエルの民の最初の世代が亡くなるまで、計算して移動を繰り返しました。それもまた主のご計画だったと思います。