使徒4章 神のことばを大胆に語りだした

使4:31「彼らがこう祈ると、その集まっていた場所が震い動き、一同は聖霊に満たされ、神のことばを大胆に語りだした」
「神のことば」は、原文では「logos(ロゴス)」となっているので、異言を語ったわけではありません。イエス様がまだ弟子たちとおられたときに、息を吹きかけ「聖霊を受けなさい(ヨハ20:22)」と言われました。そして、イエス様が昇天され五旬節が訪れたときに、約束通り聖霊が彼らに下ります(2:1-4)。このとき彼らの意思にかかわらず、彼らは聖霊が話させて下さるとおりに異言を語りました(2:4)。今回、ペテロとヨハネは仲間のところに帰り、証しした後、祈りに応えられて神のことばを語りだしています。その祈りとは「あなたのしもべたちにみことばを大胆に語らせてください(29)」というものでした。ペテロとヨハネは、大祭司の前でも大胆に語ることができました。彼らの証しに心が突き動かされた仲間たちは、自分たちにもペテロやヨハネのように大祭司や権威者の前でみことばを語りたいと願ったのです。聖霊が下るときには、人の意志に関係なく神の語らせるとおりに口が動くのだと思います。そうすると彼らの祈りの続き、すなわち「イエスの御名によって、しるしと不思議なわざを行なわせてください(30)」も、聖霊によって可能になっているのではないでしょうか。