使徒24章 宮さえもけがそうとしました

使24:6「この男は宮さえもけがそうとしましたので、私たちは彼を捕らえました。そして、私たちが自分たちの律法で彼をさばこうとしたところ」
騒動のきっかけは、パウロが「宮さえもけがそうとした」だとあります。パウロがいつ神殿を汚すような行為をしたのでしょうか?実は、ギリシャから船でトロアスまで来たときに、異邦人教会のおもだったメンバーも一緒でした(20:4)。その中にエペソ人トロピモも一緒にいました(20:4)。このトロピモをエルサレムの町でパウロと一緒にいることを目撃した、アジア地区に住むユダヤ人が、てっきりパウロが異邦人であるトロピモを神殿に入れたのだと勘違いしたのです。この勘違いが「宮をけがした」となり、騒動のきっかけにもなったのです。トロピモは、パウロが逮捕された後も、行動をともにし、テモテの手紙の中では病気になり、パウロと別れたことが書かれています(2テモ4:20)。しかし、ナザレ派のユダヤ人を憎むユダヤ人たちは、パウロが異邦人といたことで、彼らの律法でさばこうとしたのです。パウロ自身は、聖霊によってローマであかしすることが知らされていたので(23:11)、ユダヤ人たちのつまならい訴えで足踏みしているわけにはいきません。「ローマ市民」を盾に、皇帝カエサルと出会うまで、まっしぐらに突き進みたいところです。