申命記12章 つけ加えてはならない

申12:32「あなたがたは、私があなたがたに命じるすべてのことを、守り行なわなければならない。これにつけ加えてはならない。減らしてはならない」
同じ内容が申命記4章2節に書かれています。「つけ加えてはならない。減らしてはならない」は何か重要なことを伝えようとしている前文のように使われています。最初のときは、2枚の石の板に書かれた神のことば(4:13)、すなわち十戒が語られたときです(5章)。12章の場合はこれから命じられる律法の基となることばの前に語られたものです。12章からは「申命記法典」と呼ばれる内容が始まり、主が十戒と同様につけ加えたり、減らしたりして欲しくない律法が書かれています。その最初には、これからは約束の地に行くのだから「ここでしているようにしてはならない(8)」と言われています。つまり主に従わず滅んだ第1世代のことを指しているのだと思われます。敵を根絶やしにし、いけにえと十分の一を携えて来て、そこで息子、娘、男奴隷、女奴隷とともに、あなたがたの神、主の前で喜び楽しむことが(10-12)イスラエルの民に与えられた新しい律法です。律法で厳しく戒め、窮屈な生活を強いているのではありません。主の目的は、神の前で正しく生き、喜び楽しむことです。それは今も変わっていないと思います。