申命記13章 あなたがたを試みておられる

申13:3「その預言者、夢見る者のことばに従ってはならない。あなたがたの神、主は、あなたがたが心を尽くし、精神を尽くして、ほんとうに、あなたがたの神、主を愛するかどうかを知るために、あなたがたを試みておられるからである」
困ったことに「夢見る者」のしるしと不思議は実現してしまうのです(2)。これはかなり説得力がある誘惑だと言えます。人は目に見えるものを信じる傾向があります。しかし、聖書はしるしと不思議が実現しようと、夢見る者に従ってはならないと教えています。「夢見る者」のヘブル語は「chalam(ハラーム)」で、ヨセフが夢を見たときも同じ単語が使われています(創37:6)。何か予測不可能なことを言い当てられたなら、どうしても信じたくなります。そして、聖書の神以外の神のことを押し付けようとするのです。モーセはこれは神が「あなたがたを試みておられる」からだと諭しています。サタンの誘惑は巧妙で「ほかの神々(2)」の代わりに、いろいろなものを提示してきます。それが悪癖であったり、嗜好品だったり、異性であったりと手を変え品を変え、その誘惑の手をゆるめません。目的はただ一つ、神から人を引き離すことです。聖書にはこれはサタンからの誘惑でもあり、同時に神の試みであると説明しています。試みにあっても勇気を出して、断ち切ることができれば御心に従ったことになるのでしょう。