1ペテロ5章 ほえたけるししのように

1ペテ5:8「身を慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたけるししのように、食い尽くすべきものを捜し求めながら、歩き回っています」

悪魔が人の弱みや隙を狙っているのは間違いないでしょう。ただし、サタンのやることは「ささやき」です。決して、目に見えるように、あるいは形あるものとしては人の前に現れません。それはイエス様が誘惑にあったときのことを思い出せばわかると思います。食べ物が食べられないなら、石をパンにしてもその食欲を満たすように誘惑します(マタ4:3)。そして、その次の誘惑はちょっとトリッキーです。神を試みて本当に自分の身が守られるかを見ようとしています(マタ4:6)。こころみることは、神と人との主従関係が崩れてしまうことを意味します。それはあたかも、自分の思い通りに神を操るかのようで、神はこのような行為を喜ばれません。そこには神の「御心」はなく、人の勝手な思い込みや言い分が介在しており、「聖書に書いてあるから、実効してくれ」とも聞こえます。従うべきは神のみ心のほうで、人の考えではありません。じつはこのような過ちを人は侵しがちで、聖書に書いてある約束だからといって神にその行使を迫る人がいます。神がみわざを行なうかどうかは人の都合ではなく、神のみ心によるものです。神のタイミングを人が決めてはなりません。しかし、サタンはここらの人の弱さを熟知しており、聖書のみことばをたてに人にささやきかけてきます。