ルカ24章 たわごとと思われたので

ルカ24:11「ところが使徒たちにはこの話はたわごとと思われたので、彼らは女たちを信用しなかった」
聖書を読むとき、イエス様が復活されたなら、最も親しかったペテロ、ヨハネヤコブの誰かにまず姿を現すだろうと想像します。しかし、どの福音書にも12弟子以外の人たちが最初にイエス様に出会ったことを伝えています。ルカだけにクレオパ(18)ともう一人の弟子に現れたことが書かれています。すべての福音書に共通しているのは、安息日が明けて次の朝に女たちが墓を訪れたことです(マタ28:1、マコ16:1、ヨハ20:1)。彼女たちは油と香料を塗りに行きました(マコ16:1)。それはイエス様が死んだことが前提の行為で、誰も生き返ることを想定していなかったのです。それは12弟子たちも同じで、女たちから墓が空だと報告を受けたとき「たわごと」だと思ったのです(11)。イエス様は何度も「三日目によみかえる」ことを告げていました(9:22、18:33)。弟子の中で一人でも「やっぱり」と思った人はいなかったのです。死んだ者が生き返ることがどれほどの奇跡か人々は知っていました。ラザロが生き返ったのは(ヨハ11:44)、イエス様の力があったからだと思うでしょう。当の本人が死んでしまったら、誰がイエス様を生き返らせるのだろう、と考えるのは自然なことです。しかし、イエス様の言われたことは「たわごと」ではなく、天地が滅ぼうが決して地に落ちることのない神のことばだったのです(21:33)。