2コリント1章 この計画を立てた私が

2コリ1:17「そういうわけですから、この計画を立てた私が、どうして軽率でありえたでしょう。それとも、私の計画は人間的な計画であって、私にとっては、「しかり、しかり」は同時に、「否、否」なのでしょうか」
パウロはコリント訪問がスケジュール通りにいかなくなったことを説明しています。「はい、はい」のような2回繰り返すのは神の呼びかけのようです。「サウロ、サウロ(使22:7)」「シモン、シモン(ルカ22:3)」古くは「モーセモーセ(出3:4)」というのがあります。最初に書いたコリントへの手紙1は、まだ成長途中のコリント教会への戒めや何を大切にすべきかという、教会の基本が教えられています。コリントへの手紙2はそのあとで、パウロたちはとんでもない苦難に会ったことが最初に書かれています(8)。彼は、これらの苦難の中で神から慰められることを学んだのなら、同じように苦しむ人を慰めることができることを知ったのです(4)。「あなたがたへの手紙で(13)」とありますが、第1コリントを指しているか、あるいは別の手紙のことを言っているのかもしれません。とにかくその手紙の内容に理解できないことは一切書いていない、そのことを理解してくれるように願っています(13)。そして、コリントに行かないのは「あなたへの思いやり(23)」と書かれています。もし、今行ったら「信仰を支配しようとする(24)」ような強い態度になるかも知れないからです。パウロの訪問の裏には「涙ながら(2:4)」に書いた手紙の存在があったのです。