御霊が明らかに言われるように

1テモ4:1「しかし、御霊が明らかに言われるように、後の時代になると、ある人たちは惑わす霊と悪霊の教えとに心を奪われ、信仰から離れるようになります 」
聖書のほかの個所にパウロが後の時代のことを御霊から聞いたことは書かれていません。しかし、パウロはすでに話された内容としてテモテに伝えています。使徒の中ではパウロエルサレムに上ろうとしたときに、アガポという預言者パウロが捕らえられることを御霊によって示されたことが書かれています(使21:11-12)。聖霊が啓示を与え、夢や幻として語られることの象徴的な出来事でした。ここでパウロは「明らかに」を「rhetos(レトス)」という新約ではこの箇所にしか登場しない特別な言葉を使って表現しています。それほどはっきりとした確信のもとに「惑わす霊と悪霊の教えとに心を奪われ、信仰から離れるようになります」とテモテに伝えています。すべてのクリスチャンが信仰を最後まで 保てないのは残念なことですが、惑わす霊が存在することは聖書に書かれています(黙12:9)。気を付けるべきはうそと偽善でしょう(2)。たとえ大きく用いられる主の器でも安心はできません。サタンが狙うのはまさしくそのような主の働きに従事する人だからです。ヨブの時代にサタンが主に持ちかけた誘惑は21世紀の現在でも続いています(ヨブ1:6-12)。とりあえず、俗悪な空想話を避けてみることから初めたいと思います(7)。