1テモテ3章 神の家でどのように行動すべき

1テモ3:15「それは、たとい私がおそくなった場合でも、神の家でどのように行動すべきかを、あなたが知っておくためです。神の家とは生ける神の教会のことであり、その教会は、真理の柱また土台です」
文面からするとテモテがエペソ教会を任されてから、そんなに日にちが経っていないように思えます。パウロがテモテを見出したのはルステラという町で、評判の良い青年でした(使16:1-2)。テモテの教会では、まだ監督者(2)や執事(8)なども決まっておらず、これから選んでいくようです。人の上に立ち、人をまとめる仕事は教会でなくても大変な仕事です。監督の条件は14項目あります(2-4)。すべてを満たす人がどれだけいたかはわかりませんが、品位があっても教える能力が低かったり、人からは評判が良くても家庭をよく治めていなかったり、と人には一長一短があり、すべての条件を満たすのは大変です。また、執事についても厳しい条件があります(8-9)。女性執事について触れていますが(11)、パウロはケンクレヤの教会の女執事フィベ(ロマ16:1)を思い出して書いているのかも知れません。「監督者」に対して、執事は監督者の補佐役の意味があります。彼らに加えてテモテがいるので、エペソ教会は最低でも3人のリーダーで運営していたようです。リーダーの基本となる理念は「人の上に立ちたいと思うなら、みなのしんがりとなり、みなに仕える者となりなさい(マコ9:35)」という、イエス様のことばです。