1テモテ3章 まず審査を受けさせなさい

1テモ3:10「まず審査を受けさせなさい。そして、非難される点がなければ、執事の職につかせなさい」
監督になるにしても品行方正でなければならず、信者になったばかりではだめで(6)、教会以外の人々にも評判が良くなければなりません(7)。それらの条件を全て満たしても、審査を受けなければならないのです。テモテがうまく良い監督者を見つけることができれば、必ずテモテの役に立ち、教会運営も楽になるのだと思います。「審査」のギリシャ語「dokimazo(ドキマッゾ)」は、文字とおり「テスト」の意味があります。とにかく誰かが「私は監督の職につきたい」と言ったなら、テモテや長老たちはパウロのアドバイスを参考に、その候補者を調べなければなりません。ヤコブは手紙の中で、教師は格別きびしいさばきを受けるのだと書いています(ヤコ3:1)。監督者も人の上に立ち、指導する意味においては教師と同じ立場にあると思います。パウロはテモテを助けるためにこのような条件を書いたのではなく、新しく監督者になる者が、「そしりを受け、悪魔のわなに陥らないため(7)」に書いたのだと思います。神のために働くことは名誉なことであると同時に、誘惑も多くなります。サタンとしては、なるべく指導者や監督者をつまずかせたほうが、一般の信者を誘惑するより手っ取り早いはずです。指導者が崩れると教会もだめになるからです。