1テモテ4章 年が若いからといって

1テモ4:12「年が若いからといって、だれにも軽く見られないようにしなさい。かえって、ことばにも、態度にも、愛にも、信仰にも、純潔にも信者の模範になりなさい」
パウロがルステラで最初にテモテに出会ったときには、テモテはすでに評判の良い青年でした(使16:2)。ともに伝道旅行を繰り返すうちに、パウロがこの青年なら教会を任せても大丈夫だという確信が生まれたのだと思います。それはパウロの独断ではなく、教会の長老たちに按手を受け、正式に任命されたことでわかります(14)。それでもパウロはテモテの「若さ」によって、軽んじられるのではないかと心配しています。それを防ぐために、ことば、態度、愛、信仰、純潔、という5つの項目で信者の模範となるように教えています(12)。若い人が年長者を導く場合、よほどのカリスマ性がないと難しいものですが、パウロはそのような強いリーダーシップではなく、ことばや態度で模範となりなさいと言っています。20歳ぐらいの人が国のトップに立つなら、どうしても危なっかしい印象があります。年齢が若かろうが、老いていようが、「天におられるわたしの父のみこころを行なう者(マタ12:50)」が、神の家族になるのです。人の上に立ち、なおかつ人に仕えるようになるのは、難しい課題です。教会は来るべき神の国のひな形です。その中で仕えることを学ぶことは、神の国の秩序を知ることになるのだと思います。