1テモテ5章 若いやもめは結婚し

1テモ5:14「ですから、私が願うのは、若いやもめは結婚し、子どもを産み、家庭を治め、反対者にそしる機会を与えないことです」
当時は女性が自立して生活をすることは難しく、やもめの立場はかなり低いものでした。初代教会でステパノたちが選ばれる原因となったのが、食事の配給の際、ギリシャ語を話し、なおかつやもめたちがなおざりにされたと訴えたことです(使6:1-3)。また、パウロが訪ねたヨッパではドルカスという弟子が、やもめのために献身的に仕えてたことが書かれています(使9:39)。教会でやもめが登録されるのは、おそらく今後独身を貫き、主に仕えるという宣誓をしなければなりません(12)。もし、ルツのようにまだ若く美貌もあるのなら、再婚して子どもを産んで家庭を築くほうがよいと、パウロは考えています(14)。これらすべてが現代にも当てはまるわけではないでしょうが、1つの指針として覚えておいた方が良いでしょう。現代では離別した女性を宣誓させ、教会の奉仕をさせる制度はないからです。ただ、道を踏み外し、サタンについて行くのは困りものです(15)。立場の弱い者につけ込むのがサタンの常套手段です。パウロは具体的なことは書いていませんが、教会から離れたのは間違いないようです。教会に集っていても安全ではありません。個々の信仰が揺らぐなら、サタンは簡単に道を踏み外させることができるのです。