詩篇134篇 夜ごとに主の家で仕える者たちよ

詩134:1「さあ、主をほめたたえよ。主のすべてのしもべたち、夜ごとに主の家で仕える者たちよ」
出エジプトをして荒野に出たときから、イスラエルの民はモーセを通じていろいろな主の前で仕える作法を学んでいます。夜ごとに仕える者たちというのは、アロンとその子ら、すなわちレビ族に与えられた24時間、365日に渡ってしなけばならないことです。その代表的なものは、主の前でともしびを絶やしてはならないというものです(出27:21)。これらの決まりごとは出エジプトをしてからごく初期に命じられています。燈火用には上質の純粋なオリーブ油が用意され(出27:20)、そのためにもオリーブは欠かせないものでした。オリーブは地中海原産で、イスラエルでも栽培されています。「オリーブ山」という名称があるぐらい、イスラエルでは豊富に取れていたようです。このオリーブ油を「あかしの箱の前の垂れ幕の外側にある会見の天幕で夕方から朝まで(出27:21)」絶やさずにいなければなりません。これをレビ族は交代制でくじで組を決め、主の宮に仕えていました(1歴24:5)。この詩ではこれらの夜番の人たちに歌いかけているわけではなさそうです。主の前に進み出て、主に仕える者はみな主をほめよと歌っているのです。ともしびを絶やさないように油を持っている人たちは、聖霊に満たされる人を意味していると思います。