エレミヤ39章 わたしに信頼したからだ

エレ39:18「わたしは必ずあなたを助け出す。あなたは剣に倒れず、あなたのいのちはあなたの分捕り物としてあなたのものになる。それは、あなたがわたしに信頼したからだ。―主の御告げ―」
ゼデキヤ王は、目をつぶされ、青銅の足かせにつながれ、バビロンに連れていかれました(7)。さらに、籠城の結果、ききんと疫病が広まり、バビロンに抵抗した者は剣で倒されるという預言はそのとおりになったのです(14:12)。すべてはエレミヤの預言したとおりでした。ネブカデネザルがエレミヤを厚遇したのは(12)、彼がエレミヤの預言のことを知っていたからではないでしょうか。助けられたのはエレミヤだけではありませんでした。エレミヤを水牢から救い出したクシュ人エベデ・メレクに対して、主ははっきりと「わたしに信頼したから(18)」と述べ、そのいのちを保証されたのです。彼は宦官という立場で王宮にいたため、ともすればゼデキヤとともに逃げる逃亡組に入れられる可能性もありました。しかし、主はエベデ・メレクを町に残し、剣では倒れないと言われたのです(18)。捕らえられ厳しい処分を受けようとも、決して主からのことばを偽らなかったエレミヤ、エレミヤを真の預言者と信じ彼を助けたエベデ・メレク、何度も降伏をせよという預言に最後まで従えなかったゼデキヤ、3人への主の判断は分かれました。最後まで主のことばは決して地に落ちないと信じた2人は助かり、自分の判断に頼った1人は悲惨な結果になりました。