エゼキエル3章 聞かない者には聞かせるな

エゼ3:27「しかし、わたしは、あなたと語るときあなたの口を開く。あなたは彼らに、『神である主はこう仰せられる』と言え。聞く者には聞かせ、聞かない者には聞かせるな。彼らが反逆の家だからだ」
ケバル川のほとりで7日間茫然としていたエゼキエルに、7日目にあった主のことばは民に語るのではなく、エゼキエルに預言者としての責任を問う内容のものでした(15-21)。それは、エゼキエルが警告しても聞かなければ、その者の責任となり、もし、エゼキエルが警告を怠ったのなら、その人の血の責任を問われるというものです(18-19)。さらに、正しい人が道を外れそうになったときにも、エゼキエルが警告する責任があります。もし、正しい人が警告を無視して、道を外れるなら、その人の責任となります。この場合にもエゼキエルが警告を怠った場合は、正しい人の血の責任を問われます(20-21)。これらの主のことばのあとで、エゼキエルに主の霊が入り、外出が禁じられます(24)。そして、エゼキエルの舌は上あごにつき、話せなくなると宣告されます(26)。それは、主が捕囚の民に語りかけるタイミングを見計らい、最も必要なときにエゼキエルに主のことばを語らせたかったからです。そのときには「聞く者には聞かせ、聞かない者には聞かせるな(27)」とあり、警告を与えても聞かない者は自分で自分の血の責任を問われます。それがゲバル川のほとりで主が語られた、エゼキエルが責任を問われる警告のことなのです。