ルカ16章 その言うことを聞くべきです

ルカ16:29「しかしアブラハムは言った。『彼らには、モーセ預言者があります。その言うことを聞くべきです。』」

エス様はアベルからザカリヤの血に至るまで、すべての預言者の血の責任を問うと言われています(11:50)。その時代ごとに、主のことばを携えた預言者がいて、主に立ち返るように忠告を与えていたはずです。特に北イスラエル、南ユダが滅ぼされる前には、イスラエルにはエリヤ、エリシャ、ホセア、アモスなどが与えられ、ユダにはイザヤ、ミカ、エレミヤ、エゼキエルがアッシリヤやバビロンについて預言しています。彼らの言うことを聞き、真剣に預言に向き合って、悔い改めるなら、歴史は変わっていたかもしれません。たとえラザロが生き返って金持ちの兄弟のところへ行って話したとしても(28)、今まで預言者のことばを軽んじてきた彼らには聞く耳を持たないと思います。人がいつ悔い改めるのかは決まっていませんが、神のことばが良い地に落ちるなら、実を結ばせることができるとイエス様の例えにもあります(8:15)。金持ちは地上で贅沢な暮らしをして(19)良いものを受けていましたが(25)、ラザロが門前でできものに苦しんでいるのを見ていながら(20)気にもとめなかったのです。金持ちは神のことばを聞くよりも、自分の快楽を求める生活をしていました。生きている間に神のことばを知ることは大切なことです。