エゼキエル2章 哀歌と、嘆きと、悲しみとが

エゼ2:10「それが私の前で広げられると、その表にも裏にも字が書いてあって、哀歌と、嘆きと、悲しみとがそれに書いてあった」
巻き物には哀歌、嘆き、悲しみが書かれていましたが、エゼキエルはこれを食べて蜜のように甘かったと感じています(3:3)。黙示録の中にも、7番目のみ使いがラッパを吹き鳴らそうとしているときに、ヨハネが巻き物を受け取り、その巻き物を食べると蜜のように甘かったという記録があります(黙10:7-9)。エゼキエルが御ことばを語るときに、「彼らが聞いても、聞かなくても(7)」という条件が付けられています。そして、語る前に主から与えられたもので腹を満たせと言われています(8)。巻き物が食べるものだとは思いませんが、そこに嘆き、悲しみが書かれていることを考えると、イスラエルの民がいかに主に逆らい、その結果として嘆き、悲しみを受けたかを知っておきなさいと戒められているようにも見えます。なぜなら、エゼキエルは捕囚の身で、これらの出来事はケバル川のほとりで起きたことで(1:1-3)、その頃には主の声を忠実に伝える預言者はいなかったのだと思われます。主がエゼキエルに幻を見せたり、巻き物を食べさせたのは、主のことばを正確に、イスラエルの民の目を恐れることなく伝える勇気ある預言者になってもらいたいと願っていたからだと思います。何よりも、エゼキエルには主の霊が下り、立ち上がらせてくださっています(1-2)。