エゼキエル40章 なつめやしの木が彫刻して

エゼ40:16「門の内側にある控え室と壁柱には格子窓が取りつけられ、玄関の間もそうであった。内側の回りには窓があり、壁柱には、なつめやしの木が彫刻してあった」
最初に説明されているのは、6キュビトの計りさおと、1キュビトが一手幅長いということです(5)。そして、場所はイスラエルにある高い山の南の町だと書かれています(2)。イスラエルで最も高い山はメロン山で、標高1208メートルあります。ただし、この山はガリラヤ湖の北東にあり、エルサレムからはかなり離れています。有名なオリーブ山は現在の嘆きの壁からは最も近い山といえますが、数十メートルの高さで山というより丘のようなイメージです。40章は外観と、外庭、中庭を説明しています。壁柱にはなつめやしの木が彫刻してあったと書かれていますが、これはソロモン神殿にも彫られたものです。本堂内部ではなつめやしとケルビムが彫られており(41:18)、これもソロモン神殿にある記述と似ています(1王6:32)。ヨハネは黙示録の中で「天にある、神の神殿が開かれた(黙11:19)」と、天の神殿を見ており、その中に契約の箱を見つけています。ソロモン神殿とエゼキエル神殿でよく似たデザインなのは、天の神殿がモデルなのではないでしょうか。そのデザインの一つがなつめやしです。もう1つ大切なケルビムを彫り込まなければなりませんが、果たしてそれはどんな形をしているのでしょうか。