1列王記7章 青銅の重さは量られなかった

1王7:47「ソロモンは、この用具があまりにも多かったので、みなそれを量らないままにしておいた。青銅の重さは量られなかった」
ソロモンの神殿に関してはインターネット上に多くの画像が掲載されていますが、どれも微妙に違っています。最も注目すべきところはケルビムの形と翼の方向です。神殿の奥には10キュビト(44センチとして4.4メートル)の大きなケルビムが翼を広げ、1つのケルブの翼の端は壁に届き、もう1つのケルブの翼と中央で翼が触れるようになっています(6:27)。ほとんどの神殿の絵にはこれが書かれていません。また、契約の箱のふたにつけられたケルビムの翼は上の方の広がり、互いに向かい合って互いの翼が触れるようになっていました(出37:9)。この契約の箱の絵も聖書とおりなのは少ないです。映画インディ・ジョーンズの失われたアークで使われた、契約の箱のレプリカは、他の絵に比べれば聖書の記述に似ています。神殿内部が金で覆われていた様子は、多くの神殿の絵に書かれていますが、実は半分以上が青銅のものでした。青銅は銅と鈴の合金ですが、鈴の割合を増やすと金色に近い色になります。ソロモンは青銅があまりにも多かったので量るのを諦めましたが、バビロン捕囚のときのネブカデネザル王もどれだけ青銅が使われているのか量りきれなかったと記録されています(エレ52:20)。青銅と純金を織り混ぜながら、神殿は黄金に輝くのです。