エゼキエル41章 ケルブには二つの顔があった

エゼ41:18「ケルビムと、なつめやしの木とが彫刻してあった。なつめやしの木はケルブとケルブとの間にあり、おのおのケルブには二つの顔があった」
ソロモン神殿では10キュビトのケルビムが翼を広げ、神殿の中で一方の壁からもう片方の壁まで届いていたと書かれています(1王6:25-27)。新改訳の1キュビトを44センチだとするなら、4.4メートルのケルビムが神殿の中で翼を広げているのです。エゼキエルの最初はケバル川のほとりでケルビムの幻を見ることから始まっています(1:1-5)。その幻によるなら、ケルビムには4つの顔と4つの翼があるとなっています(1:6)。顔は正面が人、右に獅子、左に牛、うしろに鷲となっています(1:10)。これはヨハネが見た4つの生き物の顔と同じです(黙4:7)。エゼキエル神殿の本堂の壁には人の顔と獅子の顔が彫ってあると書かれています(19)。どちらが右かわかりませんが、なつめやしとなつめやしの間にケルブがあり、片方のなつめやしに人の顔が向けられ、もう一方のなつめやしに獅子の顔が向いているのです。エゼキエル神殿のケルビムは彫刻として登場し、ソロモン神殿のケルビムは立体の像として大きく翼を広げています。もし、これからエゼキエル神殿が建てられるのなら、ぜひケルビムをどのように表現するかを見てみたいものです。そして、その造形が誰の手によって作られるのかは興味津々です。