エゼキエル10章 神殿は雲で満たされ

エゼ10:4「主の栄光がケルブの上から上り、神殿の敷居に向かうと、神殿は雲で満たされ、また、庭は主の栄光の輝きで満たされた」
エゼキエルがケルビムの詳細を記すのはこれで2回目です。最初はケバル川のほとりで、主からの召命を受けたときです(1章)。今回は栄光を現し、神殿は雲で満たされ、あたかもモーセの幕屋に主が降りてきたかのようです(出40:34)。また、ソロモンが神殿を完成させたときのような主の臨在です(1王8:11)。すでに、エゼキエルは神殿のあらゆるところで主を裏切る行為を目撃しています(9章)。それらの行為に対して、6人の武器を手にした者たちがさばきを下しました(9;7)。エレミヤが言うように「バビロンの王に仕えて生きよ(エレ27:17)」という選択が、御心であり、ユダ国民がすべき判断でした。しかし、エゼキエルと共にエルサレムに残った民は、主の怒りのために全滅しそうです。やがて今ある神殿もネブカデネザルによって焼かれてしまいます。それもエレミヤの預言の通りでした(エレ34:2)。焼かれる運命の神殿であっても、主は最後にその栄光をエゼキエルの前に現わし、残った民への預言を告げます(11:25)。どれだけの人が、主の雲を見れたのかはわかりませんが、見ることができた人は幸運だったと思います。