エゼキエル10 章 神殿は雲で満たされ

エゼ10:4「主の栄光がケルブの上から上り、神殿の敷居に向かうと、神殿は雲で満たされ、また、庭は主の栄光の輝きで満たされた
雲が空に浮かんでいる雲と同じものかどうかはわかりませんが、白い煙状のものが神殿を覆っている様子が想像されます。モーセ十戒をもらいに山に登ったとき、雲が山をおおったと書かれています(出24:15)。また、ソロモンが神殿を完成させたとき、祭司たちが聖所に契約の箱をおさめ、聖所から出てきたときにも雲が主の宮に満ちたと書かれています(1王8:10)。主の臨在と雲、そしてケルビムは深い関係にあると思います。エゼキエルは最初に見たケルビムと同じものを見ています(15)。エゼキエルの書き出しは、ケバル川のほとりで神の栄光を見ることから始まっています(1:1)。1章では、そのほとんどをケルビムの描写に費やし、エゼキエルは神の栄光を見るのと同時に、主が語られる声を聞いています(1:28)。最初は見ただけのケルビムでしたが、今回はケルビムの輪の間から火を取るように命じられています(6)。普通なら熱くて火など触れませんが、神が火に触れるようにしてくれたのか、あるいはこの話が幻の中での出来事だったかもしれません。やがて、人の子が雲に乗って来ることはイエス様ご自身が言われていることです(マタ24:30)。雲に乗ることなど人にはできませんが、イエス様がやがてこられるときには、「雲」すなわち神の臨在のしるしの中に登場するのだと思います。