2歴代誌28章 私を助けてくれるだろう

2歴28:23「彼は自分を打ったダマスコの神々にいけにえをささげて言った。「アラムの王たちの神々は彼らを助けている。この神々に私もいけにえをささげよう。そうすれば私を助けてくれるだろう。」この神々が彼を、また全イスラエルをつまずかせるものとなった」
20歳で王となったアハズは36歳という短命で亡くなっています(1)。アハズがなぜ死んだかは書かれていませんが、先代の王たちの墓と一緒には葬られなかったとあります(27)。ここではダマスコの神々にいけにえをささげたことが記されていますが、列王記ではダマスコにある祭壇を見たアハズがその祭壇を気に入り、それとそっくりの祭壇を作らせたことが書かれています(2王16:10-12)。おそらく祭壇のデザインが気に入ったのではなく、自分もダマスコの神にいけにえをささげたら、その神が助けてくれる(23)という安易な考えからそれを模したのだと思います。この考えがアハズの基本的な考え方でした。イスラエルの神より、異国の異教の神が魅力的に写り、常に主のいみ嫌うことを行なうのです(3)。主も彼には勝利を与えず、いつも戦いではアハズは打ち負かされています(4-8)。唯一神の御心が行なわれたのは、イスラエル預言者オデデが、ユダ国の捕虜を解放し、同胞を傷つけないように預言し、イスラエルがそのことばに従ったことです(9-15)。これを見てもアハズは心を改めず、主を裏切ったままで死んでいくのです。父ヨタムが自分の道を神の前で確かなものとしたのに対して(27:6)、子アハズは父のしたことと正反対のことをしたのです。