ルカ8章 話して聞かせなさい

ルカ8:39「「家に帰って、神があなたにどんなに大きなことをしてくださったかを、話して聞かせなさい」そこで彼は出て行って、イエスが自分にどんなに大きなことをしてくださったかを、町中に言い広めた」
ゲラサはガリラヤ湖の東側にあり、ギリシャが作ったデカポリス(10の都市)の一部でした。ユダヤ人が食べない豚を買っており、墓があり、断崖があり(27-33)とても、普通の人が暮らす環境とは思えないような場所でした。イエス様がゲラサを訪ねたのは、そこにもユダヤ人がいたからです。彼らには悪霊を追い出す意味がわからず、ただ今まで暴れまわっていた男が着物を着て正気になり、多くの豚が崖から飛び降りて死んだ光景を目にしました(32-35)。怖くなった住民はイエス様にここから離れて欲しいと願っています(37)。悪霊を追い出してもらった男はイエス様に従いたいと願いますが、自分に起こったことを人々に伝えるように言われます。一方、もう1つ別の逸話が8章にあり、12歳の会堂管理者の娘がなくなったとき、イエス様が生き返らせた話です(49-56)。このときには両親とペテロ、ヨハネヤコブ以外誰もいませんでした(56)。娘が生き返ったときイエス様はこのことは誰にも言わないように命じられています(56)。悪霊を追い出した場合は、人々に話しなさいと言われ、娘の霊が戻ってきたときには誰にも話してはならないと命じるのです。おそらくよみがえり、復活については当時から異論があったので配慮したのかもしれません。