だれにも何も言わないように

マコ1:44「そのとき彼にこう言われた。「気をつけて、だれにも何も言わないようにしなさい。ただ行って、自分を祭司に見せなさい。そして、人々へのあかしのために、モーセが命じた物をもって、あなたのきよめの供え物をしなさい」」
まず汚れた霊が「私はあなたがどなたか知っています(24)」と言い、イエス様が「黙れ(25)」と言葉をさえぎっています。また別の箇所で多くの悪霊を追い出したとき「悪霊どもがものを言うのをお許しにならなかった(34)」とあります。最初の汚れた霊がイエス様を「神の聖者」だと言ったのも噓ではありませんが、イエス様はそれが周りに言い広まることを好みませんでした。そして、ここではツァラアトを患う人間です。悪霊はイエス様の言う ことに従ったのに、この男は従いませんでした。人がいかに弱く、自分勝手で、イエス様の気持ちも考えず言いつけに背いてしまうことがわかります。その結果イエス様は「表立って町の中に入ることができず、町はずれの寂しい所におられた(45)」と書かれています。本当なら彼自身がイエス様の証し人となり、祭司にツァラアトが直ったこと見せることにより、神の栄光を返さなければならなかったのです。しかし、イエス様がいかに隠れるようにしても、必要のある人々はイエス様を見つけ、集まってきています(45)。