ネヘミヤ2章 ホロン人サヌバラテ

ネベ2:10「ホロン人サヌバラテと、アモン人で役人のトビヤは、これを聞いて、非常に不きげんになった。イスラエル人の利益を求める人がやって来たからである」
このサヌバラテがネヘミヤ書を通じて、城壁の修復の妨害をする者となります。城壁が少しでも修復したのを聞くなら、サヌバラテや土地の権力者たちが、実力で阻止しようとします。そのため、まず日夜見張りを置かなければなりませんでした(4:9)。さらに、工事の半分の人数を割いて、槍、盾、弓、よろいで身を守る必要がありました(4:16)。聖書には「城壁を築く者たち、荷をかついで運ぶ者たちは、片手で仕事をし、片手に投げ槍を堅く握っていた(4:17)」と書かれています。さらに城壁の修復が進むと、ネヘミヤにはユダヤ王によってペルシャに謀反の疑いがあると難癖をつけて、工事中止を要求します(6:2-7)。サヌバラテたちのおかげで、作業は遅れる一方です。極めつけは、大祭司エルヤシブの子エホヤダのひとりの子がサヌバラテの娘を嫁に取っていたため追放した(13:28)とあります。大祭司の親族の中に異邦の女、それもサヌバラテの娘と結婚していた者がいたのです。モーセの後、イスラエルが約束の地に入ろうとしたとき、アナク人を見て意気消沈し、エジプトに帰りたいと願う場面があります(民13:33-14:3)。主が用意してくださったはずなのに、思い通りにいかない経験をネヘミヤもしています。