ネヘミヤ12章 年代記の書にしるされていた

ネヘ12:23「レビの子孫で、一族のかしらたちは、エルヤシブの子ヨハナンの時代まで、年代記の書にしるされていた」
ネヘミヤの仕事は城壁の修理だけではありませんでした。城壁が52日という驚くべき短時間で完成させたのは(6:15)、ネヘミヤの功績と言えますが、それ以降がむしろ大変だったと感じさせられます。まず、帰還ユダヤ人を住まわせることです(11:1-3)。彼らの住まいと寝床が用意されないと活動のしようがありません。そして神殿および城内のあらゆる奉仕をソロモン神殿が建てられた当時のように復活させなければなりません。賛美の奉仕(19)や門衛の仕事(17)も大切な役割です。もちろんレビ人たちの奉仕は最も大切なものです。レビ人たちは捕囚という災難にあいながらも、年代記に名前を連ねることをやめませんでした。そのため、ネヘミヤがレビ族のかしらたちを探さなくても、すぐに集めることができたのです(24)。レビ人はたとえ神殿がなくなっても、捕囚にあいエルサレムから離れようとも自分たちが神に選ばれた民であることの誇りを捨てませんでした。奴隷のような環境下でも、いつか神に仕えるときが来ると信じていた証拠が年代記の書だと思います。レビ族だけでなくユダヤ人も忍耐強くメシアを待ち望んでいます。この人たちが神から選ばれた民でなければ、今頃ユダヤ人は世界から消滅していたでしょう。