ゼカリヤ3章 一つの若枝を来させる

ゼカ3:8「聞け。大祭司ヨシュアよ。あなたとあなたの前にすわっているあなたの同僚たちは、しるしとなる人々だ。見よ。わたしは、わたしのしもべ、一つの若枝を来させる」
「若枝」はイエス様を示す旧約のことばです。大祭司ヨシュアと総督ゼルバベルは神殿再建の指導者です。しかし、大祭司ヨシュアは、汚れた服を着、ターバンもかぶっていませんでした(3-5)。大祭司ヨシュアにはまだ不十分な部分があり、それが汚れた服とターバンに象徴されているように思えます。そして、預言の中に「一つの若枝を来させる(8)」とあり、イエス様が来ることによって、汚れた服は「礼服(4)」になり、きよいターバンは、清いかぶりもののことだと思います。礼服は御国に入るために着るもので(マタ22:1-14)、かぶりものは「救いのかぶと(エペ6:17)」と言われているもので、両方とも救いに関するものです。そして、終わりの時代には7つの御霊が全世界に遣わされることが黙示録にあり(黙5:6)、ゼカリヤの見た幻が、神殿再建の時代のものでなく、その幻が遠い未来のことをも示していることがわかります。ゼカリヤの見た幻が予兆であるなら、ヨハネの見た幻が成就なのではないでしょうか。ヨシュアギリシャ語では「イエス」となり、ヨシュアという名前が登場するときは、注意して読む必要があります。ヨシュアとともに「若枝」が出てくる預言はゼカリヤのものしかありません。