ゼカリヤ4章 ふたりの油そそがれた者だ

ゼカ4:14「彼は言った「これらは、全地の主のそばに立つ、ふたりの油そそがれた者だ」」

ゼカリヤは2回繰り返して「2本のオリーブの木」について尋ねています(1112)3章では7つの目が登場し(3:9)、これも黙示録に登場するものです(5:6)。この2本のオリーブの木も黙示録に書かれており(11:4)、ゼカリヤが見ている幻がヨハネが見ていたものと似ていることがわかります。黙示録の多くは旧約からの引用、あるいは同じ内容のもので、黙示録を読むときには必ず旧約聖書を参考にしなければなりません。ここではヨシュア、ゼルバベルを示していると考えられ、ゼルバベルには自分の思いではなく「主の霊」によって、主の務めをするように言われています(6)。「全地の主のそば(14)」は、黙示録では「全地の主の御前(11:4)」と書かれ、表現が一致しているから、同じ油注がれた者を見ているのでしょう。黙示録では、この油注がれた者に害を加えようとするならば、口から火を吐き敵を滅ぼすことが書かれています(11:5)。彼らが全世界に証しを終えるころ、彼らは獣によって殺されてしまいます(11:7)。しかし、彼らは3日半の後、神の息を受け復活します(11:11)。ゼカリヤは主の霊によって導かれる主の器がいることを知りませんでした。