ゼカリヤ2章 エルサレムを再び選ばれる

ゼカ2:12「主は、聖なる地で、ユダに割り当て地を分け与え、エルサレムを再び選ばれる」
最初に測り縄を持った御使いが現れます(1)。彼は「エルサレムを測りに行く。その幅と長さがどれほどあるかを見るために(2)」と言い、エルサレムを測りに行きます。それはダニエル書に出てくる「メネ、メネ、テケル、ウ・パルシン(ダニ5:25)」を思い出させます。「メネ」は数えることで、「テケル」は量ることです。同様に、ゼカリヤの見た御使いはエルサレムを測り縄で測ろうとしています。そんなことをしなくても神であるなら町の大きさなどわかっているはずです。ゼカリヤはエルサレムは城壁のない町になると言われています(4)。神の火が城壁の代わりとなり、敵が侵入できないことを見るとき主の栄光が現れるのです(5)。ダニエルの例からも主はあらかじめ測って物事を進められるお方だとわかります。そして、この計測は新しいイスラエルができたときの大きさを示唆しているようにも思えます。イスラエル建国は、最初にパレスチナから農地を買収することから始まっています。しかし、いざ中東戦争が終わってみると、購入した土地よりも大きく、さらに国連決議で決めたイスラエルパレスチナの割り当てよりも多い土地をイスラエルが獲得していました。バビロン捕囚から70年、神は決してユダヤ人を見捨てていませんでした。