ゼカリヤ6章 主の御声に、ほんとうに聞き従うなら

ゼカ6:15「また、遠く離れていた者たちも来て、主の神殿を建て直そう。このとき、あなたがたは、万軍の主が私をあなたがたに遣わされたことを知ろう。もし、あなたがたが、あなたがたの神、主の御声に、ほんとうに聞き従うなら、そのようになる」
4色の馬にひかれた4台の戦車は、全地に出て行きその役割を果たします(1-4)。特に北に向かった戦車は、「わたしの怒りを静める(8)」とあります。北に向かったのは黒い馬で、黙示録では黒い馬の乗り手は量りを持っています(黙6:5)。正しい量りで経済的なさばきが行われることで、困窮していた人たちが救われるのでしょうか。とにかく戦車が出て行ったことで一応の終結が迎えられ、その後に「若枝」が来られることが書かれています(12)。そして若枝が神殿を建て直すのです。今はバビロン捕囚が終わって70年が過ぎた時代ですが、ゼカリヤの言う神殿を建て直すのは、ゼルバベルが建て直す神殿とは違っている気がします。その若枝は「彼は主の神殿を建て、彼は尊厳を帯び、その王座に着いて支配する(13)」とあり、建て直すだけでなく、王座について支配するのです。神殿はエゼキエル神殿(エゼ40-43章)、王座に着くのはイエス・キリストだと考えると当然千年王国の時代の幻だと思われます(黙20:4)。しかし、ここにはもう一つの条件が書かれています。「あなたがたが、あなたがたの神、主の御声に、ほんとうに聞き従うなら」そのようになるのです。