ヨブ記16章 あなたがたが私の立場にあったなら

ヨブ16:4「私もまた、あなたがたのように語ることができる。もし、あなたがたが私の立場にあったなら、私はことばを連ねてあなたがたを攻撃し、あなたがたに向かって、頭を振ったことだろう」

もし、ヨブと友人3人たちが逆の立場ならどうなっていたでしょう。ヨブもそのことは考えていたようで、おそらく言葉を連ねて友人を攻撃しただろうと言っています。また、口先だけであなたがたを強くし、慰めをやめなかっただろうとも言っています(5)。それは、ヨブの体験したことが他の3人には伝わらず、どんなに言葉をかけられても平行線をたどる状況に郷をにやした感じです。逆の立場になっても、この関係は変わらず、ヨブには友人たちの苦しみは理解できず、今友人たちがしているようにしか対応できにないことを悟っているようです。それよりもヨブの関心は神に向けられ、なぜこのような仕打ちをして自分を疲れ果てさせ、立ち直れないほど試練を与えるのかを考えています(9-14)。しかし、ヨブのことばの中に突如として現れるとりなしの人(21)はいったい誰なのでしょうか。その人は天におられヨブの証人となる人で、ヨブを保証する人です(19)。まだ、モーセ十戒もない時代にヨブは天には自分のためにとりなしてくださる方の存在を知っていました。この「その方(21)」に使われているヘブル語は「geber(ゲベール)」で、「強い人」や「戦士」という意味もあります。天にそういうお方がいることをヨブはどうして知っていたのでしょうか。