ヨブ記22章 そのみことばを心にとどめよ

ヨブ22:22「神の御口からおしえを受け、そのみことばを心にとどめよ」

ヨブが神の御教えをないがしろにしたわけではありません。しかしエリファズの目には、どうしてもヨブに起きたことが理解できないのです。それはヨブも同じことで、義人、悪者、神のさばきに至るまであらゆることを語り合っています。いま、エリファズはヨブが潔白であったとしても、それが何の神の利益になろうかと辛辣なことばを投げかけています(3)。それどころかヨブに関するあらゆる不義の可能性を示しています(5-11)。それはヨブには思い当たる節もなく、まったく見当違いのことですが、エリファズは「悪の道を歩む者は昔からの道を守っている(15)」と主張しています。悪者は滅びに向かっているが、もし神に立ち返り、御教えを乞い、不正を遠ざけるなら(21-23)、全能者はヨブの黄金となってくれるとあります。「主のみおしえは完全で、たましいを生き返らせ、主のあかしは確かで、わきまえのない者を賢くする(詩19:7)」とあるように、まず神のことばに目を留めることです。友人たちが主張するように、仮にヨブに罪があったとしても、神に立ち返り、悔い改め、その教えをもう一度心に留めるなら、ヨブにも希望が出てくるでしょう。それは金よりも純金よりも好ましいのです(詩19:10)。