ヨブ記31章 不正をする者にはわざわいが

ヨブ31:3「不正をする者にはわざわいが、不法を行なう者には災難が来るのではないか」

ヨブもヨブの3人の友人たちも、不正や不法が祝福されないと考えて一致していました。ヨブにも不正をする者にはわざわいが来るという概念があり、それゆえにヨブは必死で友人たちの問いかけに反発していたのです。もし、自分がうそとともに歩んでいるのなら、正しいはかりで量ってもらうがいいと訴えます(5-6)。もしヨブが女に惑わされ、他の女に走ったのなら、妻が取られてもかまわない(9-10)、また、しもべ、はしための言い分をないがしろにしたのなら、相応の覚悟があると言っています(13-14)。その他、貧しい者に施しをせず(16-19)、みなしごを放置し(20-21)、金により頼むような(24)人生を歩んでいたのなら、それは人としてあるまじき罪を犯したとしています。ヨブが人が衰えるのを見て喜ぶこともなく、自分の口が罪を犯すこともなかったと証言しています(29-30)。これだけのことをヨブが行なっていて、なおも神を恐れていることは、神ご自身が知っておられました(1:6)。ヨブの反論はここで終わっていますが、最後までヨブには自分に起きた災難がどこから来たのかはわからずじまいでした。ヨブは最後まで自分の歩んできた人生に自信があり、正しいと考えていました。