ヨブ記42章 その子の子たちを四代目まで見た

ヨブ42:16「この後ヨブは百四十年生き、自分の子と、その子の子たちを四代目まで見た」

ヨブたちの論争は、神ご自身が現れてその姿を示すことで決着がつきました。それは何よりも確かなもので、人は目に見える存在を何よりも信用します。ヨブは「私はあなたのうわさを耳で聞いていました(5)」と語り、すべては神を見れないゆえの言葉だったことを明かしています。それは他の3人も同様で、3人が考えたヨブの中に何か過ちがあるのではないかという考えが間違っていたことが指摘されています。ヨブ記を読む者は、神とサタンとのやり取りを知っていますが、それがわからない3人には、神が他の理由でヨブに災難を与えられたとは考えなかったのです。ヨブはこの後140年生きたとありますが(16)、もし書かれている「前の半生」と「あとの半生(12)」が、それぞれ2分の1だと仮定するなら、ヨブの寿命は280年ということになります。聖書には、ヨブが神に試された年齢は書かれていませんが、神と出会ってから子どもをもうけ玄孫まで見たとあるので、長い人生が用意されていたのだと思われます。何よりもヨブの娘たちは美しく、エミマは「日毎に」、ケツィアは「カシア(シナモン)」、ケレン・ハプクは「白銀」の意味があります。彼女たちは良縁に恵まれ、おそらくヨブの孫たちも美しく育ったのだと思います。