ヨブ記41章 恐れを知らないものとして造られた

ヨブ41:33「地の上には、これと似たものはなく、恐れを知らないものとして造られた」

これは主ご自身の語られたことばなので、疑いようがないですが、この世には鎧をまとった火を吹く生き物がいるということです。多くの聖書学者の頭を悩ませているのが、レビヤタンと新改訳では「河馬」と訳された「ベヒモス」は(40:15)、巨大な生物として聖書に登場します。レビヤタンは口語訳では「わに」だとされ、ベヒモスは「河馬」だと訳されていますが、これは翻訳する際に、現在生存する生物の中から選んだ結果で、ひょっとしたら人類には未知の生物なのかもしれません。このような生物を「恐竜」だとする人もいますが、「火を吹く(21)」という表現からそれも想像の域を出ていません。なにしろ、歴史上火を吹く生物は発見されていません。しかし、神には何かしらのご計画があって、神をも恐れぬ傍若無人の生き物を造られたのだと思います。洋の東西を問わず「竜」の伝説は残されており、空を飛んだり、火を吐いたりする生き物だとされ、その存在は悪の化身のように描かれている場合が多いです。神ご自身が「地上にはこれと似たものはない(33)」と言われ、全ての高いものを見下ろし、誇り高いすべての獣の王であると言われています。ヨブ記の記述をそのままに受け取るなら、レビヤタンは未知の生物にほかありません。