レビ記10章 生き残ったエルアザルとイタマル

レビ10:161「モーセは罪のためのいけにえのやぎをけんめいに捜した。しかし、もう、焼かれてしまっていた。すると、モーセはアロンの子で生き残ったエルアザルとイタマルに怒って言った」

香油に関しては詳しくその作り方が指定されています(出30:34)。異なった香油をささげることは禁じられていましたから(出30:9)、ナダブとアビフが死んだのは仕方のないことかもしれません(1-2)。彼らの遺体もレビ族が、幕屋の外から幕屋の中に入らないように長服をつかんで引っ張り出していることが書かれています(5)。アロンに残されたのは、エルアザルとイタマルの2人になってしまいました。しかし、この2人も主に命じられたことと異なることをしてしまいます。それは穀物のささげ物をささげるときに、全焼のいけにえと勘違いをして、全てを焼いて煙にしてしまったことです(16)。穀物のささげ物には塩を加えてささげるように言われ、食べることが前提の命令だったように思えます(2:13)。聖書を読むときも、どれを残しておいて食べるのかが分からなくなってしまいます。アロンの子たちの年齢は書かれていませんが、ひょっとしたらまだ若かったのかもしれません。それゆえ思慮深く考えず、主への恐れもそれほど強くなかった可能性があります。アロンはエルアザルとイタマルがまた主によって殺されるかもしれないと恐れ、モーセにもしアロン自身がささげ物を食べていたのならよかったのかと聞きます(19)。モーセはアロンがそうするならよしとしたのです(20)。