レビ11章 その死体に触れる者は夕方まで汚れる

レビ11:391「あなたがたが食用として飼っている動物の一つが死んだとき、その死体に触れる者は夕方まで汚れる」

日本でも路上などで動物の死骸を見つけたなら、市役所や保健所に連絡してその処置を任せるようになっています。勝手に持ち帰ったり、食べたりすることは禁じられています。それは、動物が死んだ理由がはっきりしない場合、病原菌をもっていたり、伝染病の可能性があります。もし、そのような場合、死骸に触れた人は感染の恐れもあります。聖書では家畜が死んだ場合も同じ可能性を示唆しています。もちろん、老衰のために死んだ家畜もあり得るでしょう。しかし、ささげ物や食用以外の理由で動物を殺すことはないために、動物が死んだのなら何かの理由を疑うことは自然なことです。しかも、動物の死骸に触れた者は衣服も洗うように命じられています(40)。当時のイスラエルは、まだ荒野に出たばかりで旅の途中です。彼らには十分な備えもなく、最も基本的な水や食料のでさえ、主の備えがなければ解決することも難しかったでしょう。神が命じられたとおりのことを守っている限り、イスラエルの民全員が病気にかかることはないでしょう。イスラエルの民が肉を食べたいというなら、うずらが与えられていますが(出16:13)、そのほかの生き物を食べることもあったでしょう。その中で、何を食べるかを示しておられるのが11章です。