民数記3章 父アロンの生存中から祭司として仕えた

民3:4「しかしナダブとアビフは、シナイの荒野で主の前に異なった火をささげたとき、主の前で死んだ。彼らには子どもがなかった。そこでエルアザルとイタマルは父アロンの生存中から祭司として仕えた」

もともと、ナダブ、アビフ、エルアザル、イタマルの4人が主に仕えるように任命されていました(出28:1)。ところが、上の二人、つまりナダブとアビフが主に命じられなかった香を焚き主に捧げたことで、二人は罰せられその場で死にました(レビ10:1ー2)。この段階で二人の犯した罪がその家族に及ぶことはなかったようです。ナダブ、アビフの前にも、アロンが山からなかなか降りてこないモーセに剛をにやし、民から集めた金の耳飾りを溶かして金の子牛を作り、それを拝むという失態をしています(出32:2-6)。それでも主はアロンの一族を使い続けました。アロンも息子たちナダブとアビフにしても、主に仕える聖なるものとしては不適格のように見えますが、主ご自身にはご計画があったのでしょう。おそらくエルアザルとイタマルの二人が、主の怒りを鎮めるほどの仕え方をしたのでしょう。聖書を読む者としては理解し難いですが、アロンの一族は最も大切な祭司職に就いています。ゲルション、ケハテ、メラリ族はそれぞれの役目が与えられ、主に仕える大切な仕事をするエリートたちでしたが、アロンの子らの祭司職にはかないません。それは生まれた瞬間から定められたその人の運命で、途中で祭司職に就きたいとどんなに願っても叶わぬ望みなのです。