申命記3章 レファイムの生存者として

申3:11「バシャンの王オグだけが、レファイムの生存者として残っていた。見よ。彼の寝台は鉄の寝台、それはアモン人のラバにあるではないか。その長さは、規準のキュビトで九キュビト、その幅は四キュビトである」

9キュビトは、新改訳の1キュビト44センチを参考にするなら3.6メートルになります。バシャン王オグはレファイム、すなわち巨人族の生き残りだと書かれています。ダビデの時代にゴリアテの兄弟ラフミが登場しますが、彼の槍の柄は、機織りの巻き棒のようであった、とあります(2サム21:19)。このように3メートル級の巨人がまだ生き残っていたのは興味深いことです。現在のギネス記録では2018年時でトルコの男性が2.51メートルで最も背の高い男性として記録されています。過去にはアメリカの2.72メートルの男性もいましたが、聖書に出てくる巨人たちは、それよりもさらに1メートルも大きかったと予想され、最初に約束の地を偵察に行ったイスラエルの民が恐れたのも無理のないことだったと思われます(民13:33)。逆に、ヨシュアとカレブがいかに勇気があり、恐れを知らない勇士だったかわかります。これらの巨人たちのルーツはノアの時代のネフィリムではないかと推測され(創6:4)、イスラエルの民もアナク人を「ネフィリム(民13:33)」と呼んでいます。何らかの理由で、ネフィリムのDNAは残り、バシャンのオグのように時々歴史の中に登場するのです。