申命記2章 彼らに争いをしかけてはならない

申2:19「それで、アモン人に近づくが、彼らに敵対してはならない。彼らに争いをしかけてはならない。あなたには、アモン人の地を所有地としては与えない。ロトの子孫に、それを所有地として与えているからである」

ロトの子孫はロトとその娘たちによって受け継がれました(創19:36)。モアブ人とアモン人は、後にはイスラエルと敵対する関係になりましたが、約束の地に入る前までは主から割り当て地をもらっており、モーセたちがその地を避けて通るように言われています(9)。以前に偵察隊が見たアナク人たち(民13:28)と同じような背の高いエミム人が登場し、彼らはレファイムだと書かれています(11)。結局、恐れをなした最初の偵察隊は、全会衆にそのことを言いふらし夜通し泣き明かしましたが(民14:1)、泣いてもネフィリムがその場からいなくなることはありませんでした。問題に直面したときに、恐れをなしてエジプトに帰ることも1つの選択肢だったでしょう。しかし、それが神の御心とは限りません。逃げたり、避けたりすることを繰り返すなら、神は最初の試練よりももっと大きな試練を与えることもあります。現にイスラエルは初代偵察隊の見つけた巨人以外に、複数の巨人族と対するようになっています。そのような環境下でも、モアブ、アモンのロトの子孫は生き延びて来ました。彼らは勇敢に戦ってザムズミム人という巨人を打ち破っています(20-21)。モーセは彼らの土地を荒らすことなく、敬意をもって通るように言われていたのです。