エレミヤ47章 アナク人の残りの者よ

エレ47:5「ガザは頭をそられ、アシュケロンは滅びうせた。アナク人の残りの者よ。いつまで、あなたは身を傷つけるのか」

アナク人はネフィリムの生き残りではないかと思われます(民12:28)。彼らは背が高く、おそらく2メートルは超えていて、同じく巨人族のエミム人と混同されていました(申2:10)。またガテ人も身長の大きな部族でゴリヤテなどは6キュビト半あったと書かれているので(1サム17:4)、2メートル80近くあったことになります。ネフィリムはノアの時代にいた名のある者たちで、人と天使との間にできた子たちのことです(創6:4)。洪水でノアの家族以外は滅んだことになっていますが、ノアの息子たちの嫁の中にネフィリムの遺伝子が残っていたのかも知れません。その後も、背の大きい部族はイスラエルと敵対する相手として登場します。ネフィリム、レファイム、アナク、エミムと名前は違いますが、どれも巨人族を表しており、モアブ人などはアナク人を見てエミム人と呼んでいたようです(申2:11)。アシュケロンは地名ですが、アナク人とペリシテ人が支配していた海沿いの町です。エジプトのパロがガザやアシュケロンを打とうとする前にエレミヤに主のことばがあり、彼らの滅びが宣告されています。バビロンの攻撃はエジプトを刺激し、アラブ地方一帯が巻き込まれる大きな紛争となっていました。その中で海岸の町ガザ、アシュケロンが名指しされています。