詩篇135篇 エモリ人の王シホン、バシャンの王オグ

詩135:11「エモリ人の王シホン、バシャンの王オグ、カナンのすべての王国を」

シホンとオグはよくセットで書かれ、約束の地に入る前は荒野での2大勢力だったようです。彼らはエモリ人だと書かれ(申31:4)、イスラエルが渡ろうとしたヨルダン川の前にはモアブとエモリ人の土地があり、彼らを打ち負かして先に進まなければヨルダン川は渡れません。しかもシホンとオグの土地は平地で牧草も多く、放牧には適していました。それゆえに家畜を多く持っていたガド、ルベン、マナセの半部族はモーセに願い、ヨルダン川を渡る前に自分たちの割り当て地としてシホンとオグの土地を分けてもらっています(民32:33)。そして約束の地に入ってからカナンに住む先住民を制圧し、領土を12部族に割り当てています。ここでは「カナンのすべての王国」と一言で書かれていますが、アマレク、ペリシテ、ヘテ、エブス、ヒビなどが住んでおり、主は「乳と蜜の流れる地だと言っています(出3:8)。それでもやはりシホンとオグはビックネームだったようで、エジプトで10の災いをもたらしたことや、葦の海を2つに分けたことに続いて、シホンとオグを破ったことは近隣諸国のうわさになり、イスラエルの神は力のある強い神だと思われていたようです。そして今主に感謝し、約束の地でほめ歌を歌っているのです。