ヨシュア記3章 わたしがモーセとともにいたように

ヨシュ3:7「主はヨシュアに仰せられた。「きょうから、わたしはイスラエル全体の見ている前で、あなたを大いなる者としよう。それは、わたしがモーセとともにいたように、あなたとともにいることを、彼らが知るためである」」

モーセのときのように葦の海が2つに分かれるほどの規模はありませんでしたが(出14:21-23)、川が堰き止められ乾いた地を進むのはモーセのときと同じです。それはヨシュアモーセの後継者だと分からせるためでもありました(7)。今回がモーセのときと違うのは、ヨルダン川を渡った先には先住民がいて、すぐに住み着いて安住する場所ではなかったということです。そのため、先頭にはヨルダン側の東の地を割り当て地としてもらったルベン、ガド、マナセの半部族が立ち、武装したイスラエルの民がエリコの先住民と戦うために続きました(4:12-13)。荒野で40年間イスラエルは訓練を受けてきました。それは、招集するならすぐに集まり、神へのささげもの、律法の遵守など日々の生活に欠かせない神との交わりだったと思います。川を渡ったら、待ったなしの状態になります。すぐに敵地であり、いつ襲撃を受けても文句は言えません。ヨシュアは攻撃準備をせよとは言わず、「あなたがたの身をきよめなさい。あす、主が、あなたがたのうちで不思議を行なわれるから(5)」と命じています。ヨルダン川を渡ったエリコには、戦いでなく、主の命じられたことを実行する訓練が待っていました。